寒がる女児に渡したジャケット、遺族へ |
御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で犠牲になった会社員、近江屋(おうみや)洋さん(26)=横浜市中区=が、同じ噴火で亡くなった小学5年、長山照利(あかり)さん(11)=愛知県豊田市=に避難中に差し出した登山ジャケットが22日、長野県警から近江屋さんの両親に返された。近江屋さんが寒さを訴える長山さんに差し出したもので、長山さんは発見時、このジャケットを着ていた。
ジャケットは2着あり、ともに緑色で1着は所々が破れて中の綿が出ている状態だった。受け取った近江屋さんの父親(65)は「これを見るまで(長山さんにジャケットを渡したのが)息子じゃないんじゃないかって気持ちがありましたが、本当に息子がやったんだなと感じた」と言葉を詰まらせた。近江屋さんは発見時、薄いジャンパーとTシャツ姿だったといい、「寒くなかったのかな。頑張ったね、と言ってあげたい」と話した。
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また、報道機関に対し「目の前にけがをした子がいれば、誰であっても同じことをしたと思います。ただ2人とも生還できなかったことは、本当に残念で、残念でなりません」とのコメントを出した。
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